2009年以降のギリシャの経済危機により、兄ペトロスのそれまでのビジネスは大きな打撃を受けてしまいました。パパスグローブはそんな中、ギリシャ人兄弟パパスピローによって始まりました。二人は考えました。世の中に本当に美味しくて健康に良い、信頼できるエクストラバージンオリーブオイルがどれだけあるのだろうか。特に弟アンドレアスが10年以上過ごすアジアでそれを探すのは簡単ではありませんでした。そして兄弟は決断したのです。先祖から受け継いだギリシャ、ペロポネソスのオリーブ農園で、彼ら自身の手で信頼できるエクストラバージンオリーブオイルを作ることを。
山々に雪景色が見られる季節になったら、それが収穫の合図です。地面に毛布を敷き、家族総出で長い棒を使い、それぞれの木々、枝からオリーブの果実を収穫します。そしてロバにゆっくりと石臼を引かせ、オリーブの実を砕き、貴重なオリーブオイルを手に入れます。当時はたったそれだけの作業でした。
それ以降、3世代にわたってパパスピロー家では、この神からの贈り物の恩恵を受けています。戦争や長く続く不況時には、生きていく糧はラスク、トマト、そしてこのオリーブオイルでした。そして現在までその伝統を守り、家族と仲間たちが必要なオリーブオイルを作ってきたのです。
今ではISOの国際基準を満たすために機械やテクノロジーも使いながら、計画的な栽培、最高品質のエクストラバージンオリーブオイルの生産を実現しています。当時、家族の生活必需品として始まったことですが、今ではこの黄金の果実を皆様と分かち合うためのものへと大きく発展していったのです。 わたしたちのこの成果(果実)をきっと気に入っていただけるはずです!
”ギリシャをバラバラにすると、残るのはオリーブの木、ブドウ畑、そして漁船だろう。国を再建するにはそれで十分だ” オデッセアス エリティス
Literature Nobel Prize winner 1979